米国による追加の報復関税によって一時は104.40円台まで急落したドル円ですが、その後はよくわからない買いやトランプ大統領の 「中国から電話があった」とかいう本当かどうかわからないツイートなどで、米中進展への期待から106円台半ばまで持ち直す展開になりました。 ただし、中国側の反応はあまり米中協議に積極的な印象ではないため、トランプ大統領が理由はよくわかりませんがでまかせでツイートしているのではないかという疑いがあります。 9/1に米国による報復関税が実施されれば、中国も対抗措置を取らざるを得ないでしょうから、週明けはドル円、豪ドル円が大きく下がりそうです。
ドル円(USDJPY)
米国は9/1(日)の中国からの輸入品に対する関税引き上げは予定通り行うようですので、当日にも中国政府が何らかの対抗措置を発表すると思われます。
先週トランプ大統領が「米中のコミュニケーションはうまく言ってる」とかツイートして、株やドルが上がりましたが、週明けには一気に売られると予想しています。
月曜日は下窓が予想されるので、明日(日曜日)のうちに取れる対策はしておいた方が良いでしょう。
米、対中関税「第4弾」9月1日に発動 正式に通知
ユーロドル(EURUSD)
ECBは9月に大規模な金融緩和策を実施するのではないとという思惑から大きく下げ、1.10を割ってしまいましたが、
来週は米中貿易戦争激化でドルが売られることになるでしょうから、ある程度買い戻されると予想しています。
ポンドドル(GBPUSD)
英議会が9/10日から10/14まで休会となったことで、
9/3にも提出されると思われる内閣不信任案が可決されるかどうかに注目が集まりそうです。
もし、内閣不信任案が可決されると「合意なき離脱」上等で突っ張っているジョンソン新政権は崩壊し、「EU残留」となる可能性も出てきます。
そうなると、ポンドの大幅な上昇が考えられるので、ポンドショートの人は要注意でしょう。
また、内閣不信任案が否決されたとしても、休会になるまでいろんな方法で「合意なき離脱」を阻止しようとする動きがあると思われるので、
来週いっぱいはポンドの乱高下は避けられないと思われます。ハイレバでポジションを持つのはやめておいた方が良いです。
英議会開会、EU離脱の直前=ジョンソン首相、有無言わせず強行突破
「合意なき」危険高まるか、いや減るかも-英議会閉会でEU当局者
【解説】 ブレグジットと英議会の閉会 ― 何が起きた?
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豪ドル円(AUDJPY)
9/1からの関税引き上げは予定通りということなので、米中貿易戦争激化で下がることになると予想してます。とはいえ、さすが悪材料も出尽くすでしょうから、
下がりきったところで買うというのは有りだと思っています。
来週のトレード方針
ドル円は売りのち押し目買い。ユーロドルは買い。ポンドドルは内閣不信任案可決を見込んだ一発狙い。豪ドル円は押し目買い。
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