今週のポンドは、EUがブレグジットの期限を1月31日まで延長することを承認し、 英議会が12月12日に総選挙を行うことを可決したことで、「合意なき離脱」の可能性がほぼなくなり堅調な展開になりました。 総選挙まではまだ1ヶ月以上あるのでしばらくはレンジ相場になりそうです。 ドル円はFOMC直後に高値をつけた後に何故か米中協議に対する懸念が浮上し、週後半は軟調な展開になってしまいました。 アメリカ側の要人は米中協議は順調だと言っているのに謎の値動きです。マーケットメーカーによるはめ込みでしょうか。
ドル円(USDJPY)
FOMCは3回連続の利下げとなったものの、その後のパウエルFRB議長の記者会見で将来的な利上げを示唆したことで、
109円を超えて上昇したものの、日銀が追加緩和を行わなかったことや、
中国側が米中合意について懐疑的との怪しげな情報が流れたことで、週後半はドルが売られる展開になりましたが、
トランプ大統領を始めとするアメリカ側の高官が米中協議の順調さをアピールしていることや、
FRBの利下げ打ち止め観測によって、今後はドルが買われる展開になると予想しています。
米雇用者、予想上回る12.8万人増-スト克服、利下げ休止説裏付け
米中貿易協議、「原則コンセンサス」と中国-米も「進展」指摘
ロス米商務長官
— daiman (@daiman_radio) November 1, 2019
「中国との第1段階の通商協議は良好な状態」
ムニューシン米財務長官
「米中両国は貿易合意をまとめるため懸命に取り組んでいる」
米通商代表部(USTR)
「米中は貿易を巡って建設的な協議を行なった」
トランプ米大統領
「中国とのディールは順調に進んでいる」
なんかアピール凄い。
ユーロドル(EURUSD)
FRB利下げしたからなのか、「合意なき離脱」なくなったからなのか、よくわかりませんが比較的堅調な相場展開となっています。 しかし、FRB利下げ打ち止めによってドルが強くなると思われるので、堅調な相場が続くとは思えません。 すぐに大きく下がるということは無いかもしれないですが、ジリジリ少しずつ下がっていくと予想しています。
ポンドドル(GBPUSD)
ブレグジットの期限が来年1月31日まで延期され、12月12日に総選挙が行われることも決まったことで、
12月まではブレグジット絡みの値動きは一段落して当面は指標で動く相場になりそうです。特に11/7(木)のBOE政策金利では、
市場予想通り据え置きとなっても無駄に乱高下することが予想されます。指標による値動きは読みにくいので手を出さないほうが良いと思います。
イギリスのEU離脱、延期へ EUが来年1月末への延期で合意
【解説】 ブレグジット政局から解散総選挙へ なぜこうなった
豪ドル円(AUDJPY)
11/5(火)のRBA政策金利発表で利下げが行われた場合は大きく下げる可能性がありますが、おそらく市場予想通り据え置きでしょうから、米中協議は順調ということも考慮すると、上がる可能性が高いと思われます。下がったところを買いたいところです。
来週のトレード方針
ドル円は買い。ユーロドルは戻り売り。ポンドドルは様子見。豪ドル円は押し目買い。
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