今週はメキシコへの制裁関税の無期限延期を受けてドル買いで始まりましたが、香港での「逃亡犯条例」に反対する大規模デモによって、 地政学的リスクが意識されドル円は上値が重い展開になりました。特に豪ドル(AUD)、ニュージーランドドル(NZD)が売られ、豪ドル円は大幅に下落しています。 香港政府は「逃亡犯条例」の延期を発表していますが、デモは収まるかどうかは不透明で、中国政府の対応次第ではさらなる混乱も予想されます。
ドル円(USDJPY)
6月19日(水)に予定されているFOMC政策金利発表とパウエル議長会見に向けての相場になります。市場関係者は利下げは無いが、
利下げに向けて何らかの地ならしがあるのではないかと期待されており、発表前まではドルが上がりやすい状況になると予想しています。
しばらくご無沙汰となっている、109円台への上昇もあるかもしれません。発表後は、ドル円については利下げに対する期待が低下しても金利上昇からドル高に、
利下げ期待が高まって株価上昇からドル高になるのではないかと考えています。
ただし、6月28日から始まるG20サミットに向けてトランプ大統領がツイートしまくると思うので、それが下げ材料になることも考えられます。
まあ、米中首脳会談は無いのかもしれません。
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ユーロドル(EURUSD)
取り合えず大きな下げ材料はなさそうですが、ドルが買われる状況になっていることから、軟調な展開になりそうです。何らかの理由で上がったら売りで入りたいと思っています。
ポンドドル(GBPUSD)
党党首選の1回目の投票で離脱強硬派のジョンソン前外相が114票と2位以下を大きく引き離してトップに立ったことで、
「合意なき離脱」への懸念が高くなっているので、ポンドが上がる要素は殆どないと考えています。ドルが買われるよ予想されると考えられることから、
今週に引き続き下落傾向が続くと予想しています。
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豪ドル円(AUDJPY)
香港政府が「逃亡犯条例」改正の延期を発表したことで一旦は買い戻される展開になると思われます。ただし、「延期」でデモが収束するのかどうなのかは不透明なので、
今後の展開には注意が必要だと思います。香港政府は弱腰でも、背後にいる中国政府が容疑者の引き渡しを諦めるとは思えません。
また、G20サミットで米中間で合意が成立するとは到底思えないので、上昇したとしても上値は重い状態が続くと予想されます。
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来週のトレード方針
ドル円は買い、ユーロドルは戻り売り、豪ドルは戻り売り、ポンドドルは売り。
豪ドルはRBAの利下げ示唆で更に下落。
返信削除ドル円ショート、豪ドルショートは、月曜日に上がったんで切ったけど、持っとけばよかったというオチか。
返信削除イランの無人機撃墜とそれに対するトランプ大統領ツイートは想定外でした。
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