今週は雇用関係の米指標が非常に悪かったことからドル円が急落したものの、 その後の利下げ期待の高まりによって株価が上昇しドル円も持ち直すという、突っ込みショートが焼かれる展開になりました。 株価が上昇していることから、来週もドル円やクロス円などこれまで売られてきた通貨ペアが買い戻される状況が続きそうです。
ドル円(USDJPY)
移民問題を理由で制裁関税をかけるとしていたトランプ大統領ですが、メキシコとの合意が成立し制裁関税は無期限延期となりました。
また、中国も習近平主席が「トランプ氏は友人」などと発言しており、米中貿易戦争への懸念が緩和されるのではないかという期待から、
週前半はドルが買い戻されると予想しています。また、雇用関係の指標は悪かったのですが、来週発表される消費者物価指数が意外と良いという可能性も有ります。
その場合は、利下げ期待の後退、株価急落、ドル売りということも考えられます。
トランプ大統領「メキシコ制裁関税、無期限延期」
中国習主席「トランプ氏は友人」米中貿易摩擦の中
ユーロドル(EURUSD)
ECBのドラギ総裁が欧州経済について意外と強気な姿勢を見せたことや、米FRBの利下げ観測が強くなっていることもあって、ユーロドルは堅調な展開になっています。
FRBへの利下げ期待はしばらく続きそうなので、当面はユーロドルが堅調に推移すると予想しています。ただし、
ドイツのメルケル政権崩壊懸念やイタリア財政問題も浮上してきていますので、あまりロングでは入りたくはないのが正直なところです。
ポンドドル(GBPUSD)
買い戻しと思われる上昇が続いてますが、10日に立候補の受付が始まることから、ブレグジットの行方を左右する次期首相選びが本格化してくると思われるので、
ヘッドラインで急落することも考えられます。依然として難しい相場になると予想しています。それにしても結果が発表されるのが7月22日とは気の長い話ですね。
メイ英首相、保守党の党首を辞任 次期党首決定まで首相は継続
豪ドル円(AUDJPY)
米国がメキシコと合意したことで世界的な貿易戦争懸念が後退、6月4日に利下げも行われたためすぐに再利下げは無いと思われることから、
豪ドルは買い戻されると予想しています。米中貿易戦争への懸念はありますが、76円台を回復する展開になるのでないでしょうか。
来週のトレード方針
ドル円は買い、ユーロドルは戻り売り、豪ドルは買い、ポンドドルは様子見。
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