今週はFOMC、ECB、米中貿易協議、英総選挙(ブレグジット)と重要イベント盛りだくさんで、相場も大きく動きました。 特に英総選挙で日本時間の朝に保守党圧勝の予測が発表されると、 ポンドが大きく上昇し、ポンドをショートしていた日本人個人投資家(ミセスワタナベ)は強制ロスカットされた人も多いと思われます。 また、選挙結果が確定してからは利益確定の売りが出たようで、ポンドドルは高値の1.35台前半から1.33前半と200pipsほど下げて終了してますので、 高値で掴んでしまったポンドロンガーも瀕死の状態になっていでしょう。さすが「殺人通貨ポンド」と言われるだけあって見事な乱高下です。
ドル円(USDJPY)
米中合意への期待から上がっていたドル円ですが、13日の金曜には「第1段階の合意」が正式に発表されたにも関わらず、発表後には下がってしまいました。
今後は第2段階の交渉が始まるわけですが、交渉は難航が予想され単純にドルが上がるとは思えません。
FRBも当面利下げはしないものの、ハト派的な金融政策を取るようですので、その面でもドルは上がりにくいと思われます。
来週の12月19日には我らが日銀の金融政策発表(たぶん現状維持)がありますので、それに合わせて投機筋による売り仕掛けがあるかも知れません。
ドル円ロングは要注意です。
中国、2年で対米輸入22兆円増 米中「第1段階合意」
ユーロドル(EURUSD)
12/12のECBは現状維持ということで大きな動きにはなりませんでした。金曜日の朝には英総選挙の保守党圧勝予測で1.12近くまで上げましたが、 最終的にはほぼ全戻しの1.11台前半まで下がってます。今後も上がる材料には乏しいので、下げる展開になると予想しています。
ポンドドル(GBPUSD)
懸案だったブレグジット問題が保守党の圧勝によって「合意離脱」で決着する見通しとなりました。それでポンドも大きく上昇しましたが、
今後は「セルザファクト(事実売り)」で大きく売られることになりそうです。買いで入りるのやめておいたほうが良いでしょう。
また、来週は12/19(木)のBOEなど重要な英指標があるので、発表内容によってはポンド相場が大きく動くことが考えられます。
英総選挙 与党圧勝で来年1月末までの離脱確実も 険しい交渉に
豪ドル円(AUDJPY)
米中合意への期待から上がっていた豪ドル円ですが、「第1段階の合意」となったことで、一旦利益確定売りが優勢になると思われます。
第2段階の米中協議も難航が予想されますので、当分上値が重い展開が続くと予想されます。
来週のトレード方針
ドル円、ユーロドル、ポンドドル、豪ドル円すべて戻り売り。
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