高値更新を続ける米株式市場ですが、ブルームバーグによると株価急落を予兆するシグナル「
ヒンデンブルオーメン」が5月末に2年ぶりに点灯したとのこと。
2年ぶり「ヒンデンブルグ・オーメン」、米国株凶兆に日本も警戒
米国株の凶兆が前回示されたのは2015年6月。その2カ月後、ダウ工業株30種平均は中国経済への不安から1000ドルを超す急落劇を演じた。14年9月のケースは国際通貨基金(IMF)の世界経済見通しの引き下げなどを材料に10月にかけ下落基調を強め、13年4月の点灯時は当時のバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が量的緩和策の縮小を示唆、5-6月に株価が急落する「バーナンキ・ショック」につながった。
ヒンデンブルグオーメンとは
ヒンデンブルグオーメンは、1995年に米数学者のジム・マイエッカ氏が考案した、1937年5月に米国で起きたドイツの飛行船「ヒンデンブルク」号の爆発事故が、同年7月の米国株暴落の予兆だったとする理論。52週高値・安値更新の銘柄数の関係、始値と高値の差の移動平均から短期騰勢を計るマクレラン・オシレーターなどから判断し、一度サインが点灯すると約41%の確率でパニック売りが発生、有効期間は40日程度とされる。